家が津波で流されて避難所生活を余儀なくされていて、入れ歯が壊れて治療に見えた患者さんが、田畑が12町歩あり3代続いている農家だから、頑張ってまた農家を続けるとの事。
車の後ろから真っ黒な津波が押し寄せて、奥さんと犬を乗せてとにかく逃げたと・・・・。
そしたら家族を迎えに逆に走って行った車は全部呑み込まれてしまったそうです。
「美味しい米が出来たら、また先生に持ってくっからね」の言葉に目がうるうると・・・。
先週の二日間、お昼も食べないでガスの配管工事をしてくれた会社から担当者の方が代金の請求にみえました。
突然では大きな金額は用意してないなあ~と思って請求書を見たら、ガス代金と工事費用の合計1万3千円。
えっ、これは何かの間違いでは・・・・? 大体30万円くらいは掛かると覚悟していました。
だって鉄筋コンクリートの診療所の建物に穴を開けて、丸二日間配管工事したのに?
その会社の本社屋は蒲生なのでやはり津波で流されてしまい、札幌の支社から応援に来て早急に工事してくれました。
担当者の方から「いえ、間違いではありません。こんな時ですから・・・・」
感動してまた言葉を失い、感涙してしまいました。
患者様も皆さん明るくて、被災の話を笑顔でお話してくれます。
確かに多賀城地区でも比較的被災状況が軽かったと言うこともありますが、何か皆さんとても優しくて、私達の方が逆に大丈夫でしたか?と気遣いされ、スタッフ皆さんの笑顔が見たくて来ましたなんて言われるともう・・・・。
素晴らしいね、まだまだ日本人、いや東北人って良いね! ! !
心がとても豊かになり、優しい言葉を掛けられるとダメですね~。
涙を悟られないようにごまかして診療してました。
この気持ちをステージでも唄に込めてお届けします。
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