相馬市総合福祉センター慰問演奏！

先週末の山形県川西町に引き続き、昨日は五月晴れの晴天の中、相馬市総合福祉センター「はまなす館」へ慰問演奏に行って参りました。

友人の市役所の方に送迎して貰いましたが、亘理や山元町、そして相馬の海岸線はやはり津波の爪痕がまだまだ残っていて、その悲惨な情景に心が痛みました。

これから向かっている「はまなす館」には360人もの方が避難所として生活されているとの事。
仮設住宅が完成すれば少しづつそちらへ入居されるとの事ですが・・・・・。

近代的な立派な施設です。

演奏の合間のＭＣも不用意な言葉や面白おかしい事も言えないなと十分に留意しなければ・・・。
広いロビーにまでダンボールで仕切りをして宿泊されていました。
そしてテントも設置され、そこでは「はり・灸マッサージ」が・・・・。
前回の川西町とはまったく異なった、本当の避難所の実態を目の当たりにして、「これから演奏して本当に喜んで頂けるのか？」と不安になってきました。

場所を指定して頂いて、恐る恐る機材設営に・・・。

何と大ホールのステージまで布団が敷き詰められ、演奏場所は入り口のロビーの一角を広げて頂いて、そこに機材を設営しました。
すると可愛い女の子達が私やＮＡＯさんに「ね～、遊ぼう～」と声を掛けられ、ＮＡＯさんはその子達と遊びに行きました。
何となくそれから少し空気が和らぎ、その空間に入れて貰えた感じになってきました。

結構広いロビーでしょ！

ＮＡＯさんと譜面の打ち合わせ。

サウンドチェックとともにお客様が集まってきました。

2階吹き抜けの広いロビーはとても気持ち良くサウンドが響き渡り、晴天なのでお出掛けされていた入所者の皆さんも戻りかけて来ました。

音楽のリズムに合わせて、ニヤッとして身体を動かしながら入ってこられたり、立ち止まって聴いて頂いたりと少しづつ受け入れられてるようで嬉しくなって来ました。

パイプ椅子にも少しづつお客様が増えてきて・・・。



段々熱が入ってきましたよ～。



もうだいぶノッテキマシタ！












音楽のリズムと共に身体を動かしたり、足や手で拍子をとったりと皆さんも自然と溶け込んで楽しまれている様子にほっとしました。
さ、いよいよＮＡＯ安田さんの登場です！

後ろで一緒に唄ってます。（笑）

ＮＡＯさんも段々とねつが入り・・・。

もうすっかりＮＡＯワールドです！！！

初夏のような日差しに今年初めての「ＳＵＭＭＥＲ　ＴＩＭＥ」から始まりました。
やはり女性ヴォーカリストが登場すると場の雰囲気は一変し、とても和やかな空気に包まれます。
優しさの満ち溢れるＮＡＯさんのＭＣと素敵な唄声に避難所のロビーがまるでジャズクラブ？って感じになりました。


相馬市役所広報の方からデュエットは無いんですか？と



では早速セッションスタイルでＤＵＥＴを・・・。



やっぱり盛り上がりが違いますね～。

予定では40分間の演奏と言う事でしたが、拍手が鳴り止まず何と倍の一時間20分も立て続けに演奏させて頂きました。
嬉しいですね～。


キーボードも素晴らしいタケチャンこと大村武司さん



ナメちゃん、今日はメンバー紹介バッチリだったでしょ！
















ボーイ・トアゾンさんとはもう25年の付き合い。
ホントはヴォーカルも絶品なんですが、今回はギタリストで・・・。



メッセージボードの前で憂いの表情のＮＡＯさん



最後の「見上げてご覧夜の星を」

 ＮＡＯさんゴメンネ！
最後の曲「見上げてご覧夜の星を」では、もうどうしようもない感情を抑えきれず、唄えなくなってしまいました。
やはりまだ遺体検視の時のお亡くなりになった方々の苦しい表情が脳裏に焼き付いて、苦しくなってしまうんです。
市役所職員の友人からも避難所での様々なトラブルに苦労している様子を伺いました。
もう皆さんストレスを抱えてどうしようもなくなっていると・・・・・。

つかの間の息抜きになればと慰問演奏に伺っていますが、まだまだ厳しい状況で、何一つ希望が見出せない現状に言葉が見つかりません。
ただただ「ふう～っ」と溜息をついて帰途に着きました。

お世話になりました相馬市役所の方々、広報担当の方、避難所のお世話役の方々大変有難うございました。